チェンマイでカスタムバイクの活動を始めました。
YAMAHA Mio
初代Mioです。
14年前のスクーターです。
タイ初のフルオートマチックだそうです。
こちらに持ち込まれる直前まで動いていたと前オーナーは言っております。
ユーチューブには
というようにアップしました。
ご覧になっておわかりのように
ほぼジャンク
全くジャンク
どうしようもなくジャンク
限りなくジャンク
です。
走らない、止まらない。
前オーナーが大事故を起こす前にジャンクスクーターとなったホントに偉いスクーターです。
以下、修理雑記
シリンダーボア焼付き、ピストン焼付き、カムシャフト2mm摩耗、ロッカーアーム摩耗、タペットボルトナット摩耗、カムシャフトベアリング割れ食い込み破損、
完全なるメンテナンス放棄。
走っていたのが不思議なスクーターです。
チェンマイのターベー門とワロロット市場の中間。
サクラの東側すぐ近くに、オートバイスクーター専門の部品問屋があります。
そこでありとあらゆる部品を買いました。
さらに中華門近くのエンジンブロック専門の加工場でシリンダーボアのホーニング、バルブシートの加工をしてもらいました。抜群の腕前です。
次は駆動系、プーリー交換、ウエイトローラー交換、自動遠心クラッチシャフトベアリング交換。
これら部品購入のため7往復。
チェンマイのRTCにすっかり詳しくなったし、サクラで何度も中華丼を食べてしまった。
エンジン→駆動系と修理して組み上げて燃料パイプ給排気をつないでセル始動!
ところがエンジンがかからない。
昔よりエンジンは1電 2ガス。
燃料パイプを調べるとガソリンが来てない。
空気を送るとボコボコとタンク内から音がする。
これはタンク内のゴミかと思ってタンク内のガソリンを抜いて調べるも異常無し。
このタイプのスクーターには燃料コックというものがあるのだがその代わりにダイアフラムの弁がついていた。
シリンダーヘッドから送られてきた空気の負圧で燃料コックが開いてキャブレターに燃料が供給される。
このコックをバラして組み直したら一発始動。
よくよく考えてみるとシリンダーヘッド内の多くの部品が破損摩耗した。
摩耗した金属がこの燃料コックへつながるパイプを完全に塞いでいた。
最初はなんのパイプなのかわからなかった。
このスクーターがスーッと走行中に止まったというのがこれでわかった。
摩耗した金属でパイプが詰まって燃料コックに圧がかからずキャブレターにガソリンが送られなくなって停止。
これが真相のようだ。
このスクーターの修理というかオーバーホールにはタイ人の絶大な協力があった。
部品問屋の場所も教えてくれた。
工具も貸してくれた。
何よりも凄いのはタペット調整を勘でやってしまう。
トルクレンチもなしにボルトを勘で締める。
修理雑記は続く。
フイノ修理 2019年3月23日(土)
リヤブレーキシュー交換
クラッチシャフトオーバーホール
その結果
高速走行での異音の解消
ブレーキ交換に依るセル開始改善